私たちの「働きたい改革」
離職率33%から
3%までの道のり
今では、ありがたいことに求人広告を出すと、たくさんの方にご応募いただけるようになってきました。このサイトからのご応募も毎月のようにいただけるようになりました。
さらに、入職していただいた社員には、「この職場で働けてほんとうに良かったです」といった、ありがたい言葉もいただけるようになりました。
しかしながら・・・
以前の職場環境
包み隠さず申し上げますと、私たちの職場は10年前まで超ブラック企業でした。
2013年の離職率は33%でした。3人に1人以上が1年間に離職するという、ブラックな職場環境だったのです。ちなみに、厚生労働省が発表している産業別離職率によると、医療福祉分野は、平均15.5%なのだそうです。この数値と比較してもかなり高い離職率と言えます。
院長(私)とスタッフとの関係はいつもギスギスしていました。スタッフ間でも言い争いが生じていました。職場の中に、仕事をするための一体感が全くありませんでした。まさに「最悪」な職場だったのです。
この時期は、医院がどんどん拡大していく中で、
「変化していかなければならない」と考える院長(私)
「なんとか院長についていかなければ」と考える社員
「このままでいい」と変化したくない社員
「ここにいてもしんどいよな」と職場に対して否定的な社員
働いている人の考え方、価値観が全く違っていたため、日々人間関係の摩擦を生んでいました。「こうあるべきだ!」そんな一方的なマネジメントが日常的でした。その結果、この“トホホ”な高い離職率となってしまったのです。
「理想の職場」に近づくために
ある時、
「いったいなんのために仕事をしているのか・・・」この疑問が頭から離れなくなりました。そして、「もっと良い職場をつくりたい」「誰もがハッピーに働ける職場をつくりたい」こうした強い想いから、様々な取り組みを行うようになったのです。
この時に思いついたのが報酬に対する考え方です。報酬と聞くと、給与(お金)が真っ先に思い浮かぶと思います。たしかにお金は生活していくために大事ですし、あればあるほど嬉しいものですよね。しかし、海外の大学での研究を調べてみると、「お金、地位、物を得ることによる幸せは長続きしない」(Daniel Nettle, Ph.D.)といった研究報告を知ったのです。
もしかしたら、職場で幸せに働くための報酬はお金以外にもあるのではないか、と考えるに至ったのです。
報酬には「目に見える報酬」と「目に見えない報酬」があると思うのです。
例えば、
- 目に見える報酬
- お⾦
- 有給休暇の取得のしやすさ
- 年間休⽇
- 定時退社
- 退社時間
- 残業には適正な⼿当
- フレキシブルな働き⽅
- 福利厚⽣
- 目に見えない報酬
- スキルアップ
- ⾃⼰成⻑
- やりがい
- 充実感
- 幸福感
- ⼈との良好なつながり
- 他⼈からの感謝や信頼
- 社員成⻑サポート
目に見える報酬
- 1.有給休暇の取得について
- 有給取得率100%を実現しています。また、8日間までの連続取得を認めることで職場に対して遠慮せずに、海外旅行に行くことができるようになりました。
- 2.年間休日
- 134日の実現。これは一流企業並みの日数ではないでしょうか。
- 3.定時退社
- 月当たりの平均残業時間は1時間を実現しています。家庭と仕事を両立して働く社員、退社後に習い事などの予定がある社員、退社後にスキルアップしたい社員等に配慮しています。
- 4.退社時間
- 6年前は20:00でしたが、2020年4月より18:00となりました。歯科業界では他にはあまりない、早い退社時間です。
- 5.フレキシブルな働き方
- 家庭と両立して働く社員に対して、出社時間、退社時間の要望に応じた働き方体系を提案しています。(アソシエイト社員制度)
- 6.キャリア形成支援制度
- 技術習得研鑽、キャリア形成のための研修費用支援制度があります。高額の研修会でも一定の補助を申請することができます。
10年前から、そしてこれからも続く「働きたい改革」
こうした、「目に見える報酬」、「目に見えない報酬」を、社員がより多く得られるように、毎年少しずつですが、制度改革を進めてきました。
これが、私たちが10年前から取り組み続けている「働きたい改革」なのです。
まだまだ、課題はたくさんあります。しかし、職場をより良くしたいという志の火が消えることはありません。どうか、この想いに賛同していただける方のご応募をお待ちしています。